保育園で子どもたちのためにたくさんの計画を保育士さんは立てていますね。

保育に本当に必要なの？？と思う保育士さんもいるのではないでしょうか。

全体的な計画→クラスごとの年間計画→月案→週案→日案→振り返り

ほかにも書類仕事はたくさんあり、保育士さんにとっては大変な仕事のひとつではないでしょうか。

子どもたちが興味関心を持ち、楽しめる計画が立てられるよう、ほんの一部になりますが

ポイントを紹介します。

週案とは立てるリーダーさんだけが把握するものではありません。

子どもたちの成長に合わせた計画を立てることで日々の保育がやりやすくなるよう担任同士で話し合いながら立て、それぞれの役割を確認することが大切です。

【週案に必要な内容】

① ねらい

月案で立てたねらいに添って先週を振り返り一週間のねらいを立てましょう。

子どもの今の姿を捉えて考えることが大切です。

② 活動

保育士さんが一番悩むのが日々の活動です。ついついマンネリ化してしまいますね。

子どもたちは日々成長します。より楽しめる活動につなげられるようこどもたちの興味関心があることを見逃さず活動に取り入れていきましょう。

ねらいを達成できる活動を意識しましょう。

③ 子どもの姿

同じ活動でもひとりひとりこどもの姿は違います。

成長や興味関心によっても違いますので想定できるこどもの姿をすべて書き出しましょう。

④ 保育者の援助

活動を実行する中で保育士がする援助、役割それに対する注意点などを書き出しましょう。

≪月齢別　週案の書き方とポイント≫

【０歳児】

０歳児は基本的欲求を満たすこと、大人との愛着関係が大切となります。

子どもが落ち着ける環境作りや信頼関係を育む保育者との関わりをねらいや活動にいれましょう。

『ねらい』

・保育者に慣れ安心して過ごす。

・食事・睡眠など欲求が満たされ機嫌よく過ごす。

『活動』

・保育者との愛着関係が築けるスキンシップがとれる

　活動にする

・個々に合わせた玩具を取り入れる

『子どもの姿』

・ミルクが進まず眠れない子どもがいる

・離乳食が足りずなく子どもがいる

・入眠がうまくできず泣く子どもがいる

・音のでる玩具を好む姿がある

『保育者の援助』

・抱っこや触れ合いで子どもの反応を見ながら安心できる環境づくりをする

・子どもたちが心地よく過ごせるよう衛生管理をする

・離乳食の進め方や午睡時間など保護者との連携を密に取る

【１歳児】

身体的成長が著しく見られ、歩行が完了し行動範囲が広がることで遊びの幅も広がります。

周囲への興味関心も増えていき保護者以外の大人との関わりもできるようになります。

行動範囲が広がることにより事故や怪我のリスクも上がるため注意が必要となります。

『ねらい』

・戸外活動で自然に触れ楽しむ

・保育者以外との関わりを楽しむ

『活動』

・散歩など外遊びを取り入れ楽しむ

・保育者に見守られながら安心して遊ぶ

『子どもの姿』

・友達と玩具の取り合いになり泣く子どもがいる

・手をつないで歩き楽しむ子どもがいる

・思い通りにならないと、物を投げる子どもがいる

『保育者の援助』

・歩行のペースが個々により違うため保育者がつき転ばないようにサポートする

・子どもたちが満足できる玩具を十分に準備する

【２歳児】

２歳児になると走ったり跳んだりと身体的動きが活発になります。

身の回りのことを自分でやりたいという気持ちが芽生えます。

生活習慣に関わることを遊びに取り入れることをお勧めします。

『ねらい』

・着替えや排せつなどに興味を持ち自分でやろうとする

・遊具の使い方を覚え、体全体を使って遊ぶ

『活動』

・ボタンはめなど指先を使った遊びを取り入れる

・運動遊びを通して身体全体を動かす楽しさを知る

『子どもの姿』

・着脱がうまくいかず保育者に甘えることがある

・高いところから跳び下りたりなど、危ない行動をすることがある

『保育者の援助』

・さりげなく援助しうまくできた喜びを感じられるようにする

・危険がないよう動きを個々の見逃さず見守る

今回のコラムでは、乳児の週案のポイントについてご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか？

次回のコラムでは、幼児の週案の作成ポイントについてご紹介させていただきます。お楽しみに！